静岡県磐田市の内科・外科・消化器科・肛門科・乳腺科・化学療法科・リハビリテーション科・皮膚科・泌尿器科 とものクリニック


磐田市中泉御殿の内科・外科・消化器科・肛門科・乳腺科
化学療法科・リハビリテーション科・皮膚科・泌尿器科
TEL 0538-39-3220

▲Mobile Site 
トップページ»  最近の医学知識

最近の医学知識

【脳脊髄液減少症】

追突事故やスポーツ外傷後に、あるいは特にそのようなエピソードに心当たりがなくても長期間にわたって頭痛・頚部痛・腰痛・めまい・耳鳴り・視力低下・手足のシビレ・動悸・嘔気・気力や思考力、記憶力の低下・倦怠感など多彩な症状で苦しんでいる場合は一度脳脊髄液減少症を疑ってみるべきでしょう。その場合ブラッドパッチ法という有効な治療法があります。そのような症状がある場合は一度御相談ください。
 

【心房細動からの脳梗塞を予防するために】

心房細動という不整脈は高血圧を患っている患者様や高齢者に多く、心臓の中に血栓ができ易いため、それが頭に飛んで血管を詰まらせることで脳梗塞を発症するものです。心房細動に対し抗不整脈薬を投与してもしなくとも死亡率に差がないことがわかっています。生命予後を改善するためにはしっかりとした管理の下で抗凝固療法(ワーファリン)をする必要があります。また心房細動の予防のためにARBという種類の降圧剤が有効であることがわかりました。高血圧の管理では将来心房細動を起こさないように薬を選択すべきでしょう。
 

【過活動膀胱】

尿意切迫感(突然おしっこがしたくなる)、切迫性尿失禁(トイレまで間に合わなくてもらしてしまう)、頻尿(頻繁にトイレに行きたくなる)の症状のある人は過活動膀胱が疑われます。膀胱炎と思って漫然と抗生剤を服用されていませんか。痛みのない尿意切迫感がある場合は過活動膀胱を疑ってみましょう。その場合は抗コリン薬が有効です。
 

【咽頭がん・食道がんとアルコール】

咽頭がん・食道がんとアルコールは深い因果関係があります。その理由はアルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドが発がん性をもつからです。日本人の約40%の人はアセトアルデヒド脱水素酵素が不全欠損しており、アセトアルデヒドが体内に貯まり易い体質です。不全欠損の人はなまじお酒が飲めるため、深酒をしてしまいがちです。完全欠損の人は全くお酒が飲めないため、リスクは低くなります。アセトアルデヒドの生体反応は顔面紅潮、眠気、頻脈などです。お酒を飲んで赤くなる人は要注意です。またアセトアルデヒドは赤血球を膨化させるため、血液検査で赤血球が大きい場合も要注意です。またタバコの中に含まれる発がん物質はアルコールに溶けやすく、粘膜上皮に浸透し易くなってしまいます。50歳以上の男性で、普段酒とタバコをたしなむ人は咽頭・食道がんの高リスクグループであるため、少なくとも年1回の内視鏡検査をお勧めします。